オークション詐欺の手口と対策

「最高落札者の方と交渉したところ、仕事の都合で入金が間に合いません。 それで駄目ならキャンセルにして欲しいとの事でした。」とのメールがきたら....

オークション詐欺の事例

オークション詐欺の実例:次点落札メール

下記は、当サイト関係者に届いた「本物のオークション詐欺メール」です。 商品名と出品者連絡先は、変えてあります。
たまたま、他の商品を落札できたので、事なきを得ましたが、 最近のニュースで、オークション次点詐欺手口を知り、これが詐欺メールだとわかったようでした。
 ■メールアドレス:aq3443@infoseek.jp
 ■発地のIPアドレス:125.28.43.26
ですが、恐らく突き止められないでしょう。

このような取引はヤフオクの正規の取引ではないので、 詐欺に遭った場合も、Yahoo! オークション補償の対象外になり、ヤフーでの被害金額の補償はありません。 次点でのオークション取引に同意するのは、正規の次点繰り上げ落札者になっていて、 ヤフーからの直接の連絡以外は避けた方が無難。

オークション詐欺の手口

  • 出品詐欺
    インターネットのオークションでブランド品などを格安(最低価格1円~)で出品し、 落札者に偽名の口座に料金を振り込ませてお金を騙し取る。
  • 落札詐欺
    商品を最高落札者に送ったのに代金を指定口座に振り込まない。
  • 偽物送付詐欺
    落札した商品を送料着払いで送付してきたが、箱を開けてみたら全く偽者だった。
    偽ブランド物やスペックの低いパソコンや、品質に問題のあるジャンク品を送ってくる。 住所も電話も移転してしまい、追跡不可能とする。
  • ID乗っ取り詐欺
    パスワードを推測または違法な方法で入手し、IDそのものを乗っ取り出品するもの。 過去にフィッシング詐欺やスパイウェアなどで盗まれたIDを使って出品。
  • 成りすまし詐欺
    相手のメールアドレスあてに出品者を装ってメールし、自分の持つ口座に振り込ませて逃げる手口。 過去の出品や落札物などから出品・落札傾向が変わっていないことを確認してから取引することが大事。
  • 次点落札者を狙う詐欺
    「落札者辞退のため、あなたの落札に変更されました」と称したメールはほとんど詐欺。 対策としては、オークションの落札画面で表示されているメールアドレス以外には返事をしないこと。
    最近多発。上記カコミ記事の詐欺メールを参照。
  • 情報偽装工作での詐欺
    連絡先にプリペイド式の携帯電話を使用。 メールアドレスの発信IPアドレス が国内ではない。街中のインターネット喫茶や無線LANなどを利用。
    固定電話番号の明示がない、などの相手は避ける。
  • 逆詐欺
    落札者を装う詐欺手口。 オークション落札者に、問題ない商品を送っているのに「破損している」と言って返品してくるケース。 返品してくるものは、出品者が送付した元々の問題のない商品ではなく、別の破損商品。
    製品番号などを控えておく、返金は返品後にすること、などの防御策が必要。
  • オークションストアやチャリティーオークションの出品者を語る詐欺

ネットオークション詐欺の見破り方

  • 急に悪い評価がたくさん入っている
    評価の中で「商品が届かない」「連絡が付かない」という場合は、詐欺の可能性大。
    落札しても、入金せずに、連絡をしつつ様子を見ること。
  • 希少な商品を大量に安価で出品している
    最低落札価格が設定されていたり、それなりの終了価格になっているオークションはまずOK。 あきらかに安い価格で大量に終了しているときは詐欺の可能性が大。 「オイシイ話には裏がある」。
  • 今までの商品と全く違う高額商品を大量出品している
    安い取引しやすそうな商品で、良い評価をためておいて、良い出品者を装う。 その後良い評価がたまったところで、今までの商品と全く別の高額の商品を オークション出品している場合は要注意。
  • 人気の有る商品なのに安い
    ブランド腕時計・家電製品・乗用車・DVD・限定もののフィギュアや オンラインゲーム内の希少アイテムや 入手の難しいゲームソフトなどで、通常出品に比べてかなり安い場合は要注意。
  • 中古品オークションなのに古物商登録していない
    古物(中古品)オークションの場合は、出品業者の古物商の登録を確認した方が良い。
  • 入金を急がせる
    相手が必要以上にオークション落札の入金を迫る場合は、詐欺の可能性大。
  • 代引きやエスクローを嫌がる
    高額な商品なのに、代引きやエスクローを嫌がる場合は要注意。 詐欺師は、入金までが面倒な取引を避ける。
  • 連絡先がおかしい
    出品者の住所として知らせてきた住所や電話番号が間違っている、 という場合は、詐欺の可能性が大。
  • 振り込み確認後に商品を送付
    面倒でも手付金を振り込み、商品の確認後に残金を払うなどの手順を踏む。 出品者の本人の振込み口座であること。 また宅配便の着払いは、中身を確認してからにすること。
  • オークション詐欺は、ネットのオレオレ詐欺
    「クレジットカード番号」や「パスワード」を入力するよう求めてきたら、オークション詐欺に間違いない!

オークション詐欺対策

  • 次点落札者を狙った詐欺対策
    Yahoo!オークションの入札者へのお知らせ
    入札の結果、次点になった人に対して、 「出品者の名前をかたって取引をもちかけ、詐欺を働く」というケースが多発。
  • 次点者が申し出を受けて落札する場合は、必ずYahooからの直接の連絡であることを確認。
  • Yahooの正式画面で「現在の入札価格で同意します」をクリック。
  • その後、出品者のメールアドレスが画面に表示されますので、取引を進めてください。
  • なお、該当オークションの商品詳細ページに表示されていない場合は、 落札者候補になっていないので、要注意。
  • 落札者候補になっていないにもかかわらず、出品者をかたる人と直接取引した場合、 「Yahoo!オークション補償制度」適用外となります。
  • 出品者のメールアドレス以外から届いたメールは、ほぼ怪しいと思って間違いない。連絡掲示板を使ってやり取りされること。
  • 出品者の場合は、商品詳細ページに表示されているメールアドレス (通知先に設定しているメールアドレス)を使って落札者に連絡を取るようにすること。
なぜ、メールアドレスがわからないのにメールが来るの?

なぜ最高落札者以外のメールアドレスを、出品者以外が知ることができるのか?
実は簡単な話で、ヤフオクIDの後に@yahoo.co.jpとつければよい。

グレーなオークション詐欺

  • 違う商品が送られてきた
    オークションで落札した商品が到着したら中身をすぐ確認。
    色や形、型番、メーカーが違う安物・まがい物商品を わざと間違ったフリをして、送ってくる場合があるので要注意。
    違う商品だったら、すぐ連絡を取り、誠実に対応しない場合は、ヤフーのサービスに連絡すること。
  • 商品が破損・欠品
    破損は出品者だけの問題ではなく、配送業者に責任があることもあります。 壊れている部分(破損)や、汚れている部分(汚損)を出品者に相談してみて、 対応が誠実でない場合は、詐欺の可能性があるので早めにヤフーサービスに相談のこと。
  • 複数の落札なのに商品の一部しか送ってこない
    「2台落札して1台しか送ってこない」場合は、詐欺の可能性が大きいので、即座の対応が必要。
    誠実な対応がない場合は、即、ヤフーサービスを受けること。
  • 連絡が途絶えて落札後の取引がスムーズにいかない
    途中からオークション相手との連絡が出来なくなるケース。 入金前なら、評価欄を確認し、評価結果が思わしくなければあきらめたほうが良い。 入金後なら、メール、FAX、電話などで連絡を取り続けること。

ネットオークション詐欺にあったら

  • まずは取引のページを保存する。
    取引のページや状況は、警察へ被害届を出すときに必要になる。
  • メール、連絡用掲示板、電話、評価からもう一度相手に連絡をしてみる。
  • それでも連絡が取れない場合は内容証明郵便。
  • 続いて、ヤフーのサービスを受けるために、Yahoo! JAPANに被害届を出す。
    オークションのヘルプ から Yahoo! JAPANに連絡を取ります。電話や直接のメールでは受け付けていない。
  • 詐欺状況を入力し送信すると、Yahoo! オークションから事故報告フォームのアドレスが送られてくる。
  • 事故報告フォームに事故内容や状況を送信すると、Yahooでの事項調査、補償手続きに入る。
  • 警察に届け出る 詐欺事件として取り扱ってもらえるように、警察に被害届を出す。
    Yahoo! オークション補償の対象にならない、直接取引の場合でも、警察には詐欺として被害届を出しましょう。 ○警察提出書類
    事件のあらまし(日時ややりとりがわかるもの)
    落札商品のページをプリントアウトしたもの
    取引相手とやりとりをしたメールをプリントアウトしたもの
    振り込みの証明書(または振り込み日時などがわかるもの)
    事前に出品者に送った内容証明郵便の写し
    届け出の本人を証明する免許証などの身分証明書
  • 銀行に組み戻し手続きを依頼
    事件になり、警察が介入し、口座を凍結すれば組み戻される可能性がでてくる。 組み戻しは、詐欺に対して銀行が補償をしてくれるものではなく、あまり期待はできないが、念のための措置。
  • 他の被害者と連絡を取る
    ネット上で、他の被害者と連絡を取り、情報収集をしましょう。
    被害者として書き込みをしているユーザーのユーザーIDの後ろに @yahoo.co.jp をつけることで、 メールが届いて連絡がとれるかもしれません。
  • 詐欺を扱っているサイトをのぞいてみる
    詐欺を扱っているサイトでの情報収集。

Yahoo! オークション補償

  • Yahoo! オークション補償は、いざというときに使えないことがあるので要注意。
  • 補償は、落札価格の80%のみ。
  • 適用されないケースの代表
     ●同一オークションIDでの出品が10個以上
     ●現物商品がない出品
     ●海外との取引