メールヘッダのIPアドレスから
ネット犯罪者を調べる方法

攻撃は最大の防御!脅迫されたら、逆にネット犯罪者を脅かそう!
ネット犯罪者の情報を知るためにメールヘッダーの見方を覚えよう!

メールヘッダの出し方・見方

メールヘッダにはそのメールの送信元,送信先,経由したサーバなどの情報が記録されている。
メールヘッダの出し方はメールソフトによって違いますが、詳しくは各ソフトのマニュアルやヘルプを参照してください。
このメールヘッダにより、ネット犯罪の相手を特定する調査がスムーズになります。

メールヘッダー情報からわかる項目:
Return-Path: 返信先メールアドレス
Received: 経由したインターネット上のサーバー情報
Messege-ID: このメールのメッセージIDとコンピュータ名
From: 差出人のメールアドレス
To: 宛先となるメールアドレス
Subject: メールの題名
Date: 送信した日付と時刻
X-mailer: 使用したメールソフトとバージョン
X-User-Info:  送信者の接続元IPアドレス(※1)

※1)この情報はフリーメールサービスによっては、メールヘッダー情報に付加されていることがある。
このアドレスさえわかれば、相手がどのプロバイダーを利用して送信してきたのかがわかる。

メールヘッダからネット犯罪者を調べる

IPアドレスとは?

IPアドレスとは、インターネットの中のコンピュータを機械同士で認識できるように1台1台に 割り当てられた住所のようなもの。
32ビットのビット列で、通常は8ビットごとに分けて“123.456.7.8”のように 4つに区切られた10進数で表記される。
インターネット上ではIPアドレスが重複してはならないため、各国のNICが割り当てなどの管理を 行っている。

IPアドレスから解る情報
  1. IPアドレス(会社や学校の場合はその名前、組織名)
  2. 使っているOSとそのバージョン
  3. 使っているブラウザとそのバージョン
  4. いつその人が見たか
  5. どれくらいの時間見たか
  6. どのサイトから来たか
  7. サーチエンジンの場合はどんなキーワードで検索されて飛んで来たか
  8. 大体の地域
IPアドレスで個人情報は分かるのか?

「IPアドレスだけでは個人情報は分かりません」
分かるのは「どこのプロバイダーを使っているのか」ぐらいです。
例えばワンクリック詐欺サイトで「あなたのIPアドレスは chiba.○○.ne.jp です」と表示された場合、
このユーザーは○○というプロバイダーを利用している千葉県在住の人ということが分かります。
しかしその先の個人情報は、個人情報保護法の観点で、聞いても教えてはくれません。
プロバイダが個人情報を公開するのは、インターネット犯罪行為などで警察から要請があったときぐらいです。
IPアドレスでは個人を特定できません。

IPアドレスの調べ方

インターネットに接続している状態で、

  1. “スタート”
  2. “ファイル名を指定して実行”をクリック
  3. winipcfg と入力。

赤で囲んである部分がIPアドレス。
画像はインターネットに接続していない状態なので“0.0.0.0”となっているが、接続していれば“123.456.7.8”のように表示される。
IPアドレスはプロバイダーから与えられる世界に唯一の識別番号なので,正常に契約しているプロバイダーへ接続しているのかを知る有効な手段である。